借金と倹約

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借金と倹約

何らかの理由によって借金を抱えてしまうと、何が問題になるのかというと返済の不調です。返済が順調に進まなくなることが問題なのであり、順調に進む場合は全然問題ではないと考えて差し支えありません。ただし返済というものは、完済までの期間が長くなればなるほど、その途中で予期しない金欠に陥ってしまう可能性が高くなります。そうすると、それまでは順調だった返済も、たちまちにして滞ってしまうこともあるのです。ですから返済とは、最後の一円まで全て返し終わるまでは絶対に油断してはいけないのです。
それでは油断しないためには、具体的に何をどうすれば良いのでしょうか。まず第一に大切なことは、日頃から出来る範囲内で倹約に励むことです。そして無駄遣いなどはしないことが大切です。そうすれば普段の生活費にも余裕が出てくるはずですし、その余裕が大きいほど、万一の金欠の事態にも対応できるようになるのです。ですから倹約によって平生の生活に常に余裕をもたせておくことこそが、油断しないことだと考えて間違いありません。それゆえに油断さえしなければ、少しくらい予期しない出費があっても返済には困らないのです。
しかし人間とは弱いものですから、どうしても自分には甘くなってしまうことがあるものです。ですから倹約に励むとしても、つい自分に甘くなってしまうことが多いのです。たとえば本当は娯楽費は毎月一万円以内に収めなければならないのに、自分を甘やかして「これくらいはいいだろうと」考えて一万円をオーバーしてしまうようなことが起こってしまうのです。こうした甘えが日頃から習慣化してしまうと、自分では倹約に励んでいるつもりでも、実際は殆ど倹約の効果がないということにもなってしまうのです。
ゆえに倹約とは、自分なりの観念的で主観的なものでは駄目だという結論になります。そうではなくて、目に見える客観的な数値目標を見据えて取り組む方法が良いのです。ですから娯楽費を一万円以内に抑えたいならば、常に具体的な出費を把握するようにして、予算オーバーしないように計画を遵守しなければなりません。もちろん事前の計画も、きちんと具体的な数値目標を立てておくべきです。そうすれば目標が漠然とした曖昧なものになることも防げますので、甘えが入り込む余地もなくせるようになるのです。
ところで倹約が重要であるとはいっても、何事にも限度があります。度を超した倹約ではストレスが溜まってしまうなどのデメリットも出てきてしまいますので、その点には注意しましょう。たとえ節約に励んでお金を貯めるとしても、そのメリットよりもデメリットのほうが大きくなってしまったら問題です。特に重要なポイントは、家族の理解です。一人暮らしであるならば、節約や倹約などは自分の思うままにマイペースで実行すればいいでしょう。誰にも遠慮する必要はありませんし、誰の同意なども不要です。しかし同居している家族がいるのなら、話は別になります。
自分一人だけならマイペースでいいのですが、家族が一緒であればマイペースではいけません。そうではなくて、ファミリーペースでなければならないのです。何しろ皆で同居している以上は、家族全員で協力して倹約しなければ、非常に効率が悪くなってしまうのです。その効率を考えるなら、倹約についての家族の事前の同意は絶対に必要なのです。ですから家族でよく話し合って、お互いに納得できる倹約の計画を立てなければならないのです。それなのに自分だけ先走って強引に計画を立ててしまったら、後になってから家族との間に摩擦が生じてしまうのは当たり前です。とにかく借金の影響が家族全体に及んでしまうとしたら、家族全員で倹約に励むべきです。そうしてこそ返済は順調に進むでしょうし、万一の金欠に備えることもできるのです。
しかし、もしも家族に内緒の借金を抱えていて、それで倹約に励みたいとなると事情はかなり違ってきます。結論から言うなら家族に内緒の借金は、あらゆる意味でリスクが大きいので勧められません。やはり家族に正直に打ち明けておくのが賢明でしょう。もしも秘密にしていて返済トラブルなどを起こしてしまったら、秘密がばれるのは時間の問題となってしまう危険もあります。そうなると大切な家族同士の絆にも亀裂が生じてしまうかも知れません。そんな危険がある以上は、最初から正直に話しておいたほうが良いでしょう。
それに返済トラブルを起こすと遅延損害金が発生してしまうこともありますし、更に最悪の場合は、金融事故を起こしてしまうことになります。そうするとブラックリストに名前が載ってしまい、家族全員にも大きな迷惑をかけてしまうことにもなるでしょう。とにかく人間関係とは、何事も信用が第一です。何か隠し事があると信頼関係も築きにくくなってしまうでしょうし、家族の和合も保てなくなってしまうかもしれません。ですから借金や返済などの問題は、自分一人で抱え込むべきではないのです。